初めてのクラシック音楽♬優しく解説♬Beethovenの曲をいくつかご紹介

❇2020はベートーヴェン生誕250周年❇

いろんなイベントが開催される予定だったのでしょうね。

どうせ中止でしょ、と、なんだか調べる気もなくなっちゃって、今年はずーっと自粛してました。

といっても、わたしは普段から引きこもりやってるんで、社会が自粛だろがあんまり関係なかったんですけどね(*_*;

でもだからこそ、普段外出しないからこそ今年は色んなコンサート行くの楽しみ!!と思ってたので、ちょっと悲しい・・・

そして、わたしは作曲家ではBeethovenが一番好きなので、だけど全然知らないので、これを機にちゃんと勉強し直したいと思います(`・ω・´)ゞ

 

今回はいくつか曲をご紹介。

まず、ピアノ曲、バガテル。

6つの方はちょっと難しいですが、7つの方は初めて聴く方にもおすすめの、可愛らしくて軽やかな雰囲気の曲です。

バガテルとは、「ささやかなもの」という意味。

7つのバガテル

この曲が発表されたのは1802年、ベートーヴェンは耳の病気が悪化して、あまり音が聞こえなくなっている時期でした。

精神的にもかなり弱っている状態で、遺書と呼ばれる手紙も書いています。そんな時にできたこの曲。

精神面とは裏腹に爽やかな綺麗な曲です。

こんな綺麗な曲の裏側で、死ぬ程の苦しみを抱えていたのかと思うと。

この年、ベートーヴェンは他にもたくさん作曲していて、最も多くの作品が生まれた年でもあります。

きっと、自らの病に絶望しながらも、それを受け入れて進むと決めた、強い決意があったのではないでしょうか。

そして6つのバガテル
こちらは、1823年から1824年にかけて作曲され、ピアノ曲としては最後に作曲された作品です。
同じころ、ピアノソナタも最後の作品が完成し、約30年に及ぶピアノソナタの創作が終結しました。
他にも、約4年に渡る期間を費やしたミサ・ソレムニス、演奏時間50分以上という超大作のディアベリ変奏曲。さらに貴族からの作曲依頼に応えたりなど、休む時間は無かったそうですね。

そしてこんなに忙しい中、体調はどんどん悪化していきました。
この後も作曲は続けられますが、1827年3月、ベートーヴェンは亡くなります。

 

 

チェロソナタ

チェロやヴァイオリンなどの弦楽器は、とっても歴史が古いので、

音楽を奏でるうえで昔から人々の近くで活躍していました。

手軽に持ち運べて、どこでも演奏できるので、宴の時なんて大活躍だったでしょうね。

 

ベートーヴェンが生まれる頃には現在のチェロのような形にはなっていましたが、

多分それでもまだまだ進化の途中。

 

バッハの無伴奏チェロ組曲なんか有名ですが、当時はどのような楽器で演奏されて

どのような音が出ていたのでしょうか。

弦も今の弦と違って、金属やスチールなどではなく、羊の腸から出来るガット弦というものが使われていました。

今もガット弦はありますが、特にチェロなんか大型楽器にはあまり使いませんね。

 

もちろんピアノも無く、チャンチャンチャン♬チャラチャラ♬みたいな音のするチェンバロが使われていましたね。

Vivaldiチェロソナタなどはチェンバロで録音されたものが多く、きっと当時もこんな音で演奏されていたんだろうな、

という美しい演奏が聴けますよ(*^^*)

www.youtube.com

 

 

ベートーヴェンの時代は、各楽器がほとんど最終形態に落ち着き、

楽器の構造や音色をさらに突き詰めていました。

その時その時の楽器がそれぞれ最高ですから、今は今の楽器でどれだけ演奏できるかということが大事だと思います。

どうしたって当時の音は出ないわけですから、

バッハの曲はオルガンじゃないと!古楽器じゃないと!!というのは多分少し違っていて、

・・・まあ、好みですよね(>_<)

 

ピアノを知らないバッハが書いた楽譜を、ピアノしか知らないわたしたちが演奏するんですから、

なんとも不思議なことです。

 

それはベートーヴェンも同じで、バッハやヴィヴァルディよりも後に生まれたベートーヴェン、どんどん楽器も進化を遂げる中で、

新しいピアノを目の前にして、自分の音楽を作り続ける中で、

やはり彼自身もずっと進化し続けていたんですね。

 

ピアノの改良、ヴァイオリン、チェロの進化を見届けていく中でも、

ベートーヴェンがさすがなのは、

常にバッハやハイドンモーツァルトの音楽を研究し続けていたことです。

古いものを古いものとしない、

何度も何度も読み返して、そんなこと誰もしなかったことを常にしていたんですね。

 

ベートーヴェンが活躍し出した1800年前後、

音楽界も常に新しいものが求められ、バッハやヴィヴァルディを演奏しようとする人はあまりいませんでした。

ベートーヴェンが斬新で新しい音楽を発表し続ける裏で、そんな先人の研究を熱心にしていたことは、当時の人は知らなかったのではないでしょうか。

 

このチェロソナタの最初の方には、尊敬する先輩たちの面影が少しのこっています。

是非聴いてみてください(*^^*)

 

❇心のケアに❇

わたしはいつも、心がズタズタになってきたなーと感じたら、

とりあえずBeethovenの本を読んだり、尊敬している人のことを思い浮かべたりしながら、お気に入りの曲を聴いたりしています。

そうするとじんわりと回復してきます。

その時その時で、テンション上げたい!!とか、今はちょっとリラックスしたいなとか、音楽って心のケアにも繋がると思います。

心を豊かにすること、大切なことを思い出すこと、

また頑張ること、

自分を労わること、

音楽、美学が救ってくれることって、凄くたくさんあるんですね。

自分の心のよりどころ、というものがいつも傍にあることを感じているだけでも、また頑張れるので、そういうものをひとつ持っておくといいですね。